2025/02/22(土)
膝の痛みを和らげるための日常生活のポイント
カテゴリー:膝関節痛
膝の痛みに悩んでいる方は多いですが
「年齢のせいだから仕方がない」と諦めていませんか?
実は、日常生活のちょっとした工夫で膝の負担を減らし、痛みを和らげることができます。
今回は、整体の視点から膝痛対策について詳しくご紹介します。
1. 膝の痛みの原因とは?
膝の痛みは、加齢だけでなく、生活習慣や姿勢
筋力のバランスなどさまざまな要因が関係しています。
① 筋力の低下
膝を支える筋肉(大腿四頭筋やハムストリングス、内転筋群、腸脛靭帯)が弱ると
関節で支える機会が多くなり膝関節にかかる負担が増え、関節軟骨がすり減りやすくなります。
特に内転筋の弱ると膝の内側への負担を増加させるため、痛みを引き起こしやすくなります。
② 関節の柔軟性の低下
筋肉や腱が硬くなると、膝関節の可動域が狭くなり
歩行時や階段の昇降時に痛みが出やすくなります。
特にハムストリングスや腸脛靭帯の硬さは、膝への過剰なストレスの原因になります。
③ 足の使い方の癖
歩き方の癖や足の指の使い方によって、膝に余計な負担がかかることがあります。
特に扁平足やハイアーチの人は足底の衝撃吸収機能がうまく働かず、膝に負担が集中しやすくなります。
④ 体の歪み
骨盤や背骨の歪みがあると、膝にかかる負担が左右で変わり
片側の膝に痛みが出ることがあります。
特にO脚やX脚の人は膝関節の内外のバランスが崩れやすいため
膝痛が慢性化しやすいです。
骨盤が横に広がる構造の女性が発症しやすい疾患に変形性膝関節症が含まれます。
近年の研究では、筋力トレーニングとストレッチを組み合わせることで
膝の痛みを50%以上軽減できることが示されています。
2 .あまり知られていない膝痛の解消方法
一般的には「ストレッチ」や「筋トレ」が勧められますが
今回は少し違った膝の痛みを和らげる方法をご紹介します。
① 足指グーパー運動
意外かもしれませんが、足の指をしっかり動かせるようになると
足全体のバランスが整い膝への負担が減ります。
足底のアーチが正常に機能することで膝への衝撃が軽減されます。
◯方法:写真のようにグーパーを繰り返します。10回✖️3セット
② お尻歩きエクササイズ
骨盤のゆがみを整え、股関節の可動域を向上させる方法です。
股関節の動きがスムーズになることで、膝関節の負担が軽減されます。
◯方法:お尻の左右に重心を移動して前に歩きます。20回✖️3セット
③ 軽い足裏マッサージ
足裏には膝と関連するツボが多く存在します。
特に「湧泉(ゆうせん)」や「足心(そくしん)」を刺激すると
膝周辺の血流が改善され、痛みが和らぎます。
◯方法:涌泉と足心を指又は棒等で押します。気持ちよく揉みましょう。
④ ふくらはぎの軽い刺激
膝の痛みはふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)とも深く関係しています。
これらの筋肉が硬くなると膝裏の動きが悪くなり、痛みの原因になります。
膝の前面が痛くても足後面が原因になっているケースもあります。
◯方法:ふくらはぎの半分より下を中心にマッサージします。
気持ちよく揉みましょう。アキレス腱付近が効果的です。
3. 膝を守るための日常生活のポイント
① 正しい座り方を意識する
膝に負担をかけないためには、座り方も重要です。
椅子に座るときは、膝と股関節が90度になるようにし
骨盤を立てて深く座ることで膝の負担が軽減されます。
② 靴の選び方に気をつける
クッション性がなく、硬すぎる靴は膝に負担をかける原因になります。
理想的な靴は、足裏のアーチをしっかり支えるインソールが入っているものを
履くように心がけてください。
③ 階段を避ける
膝の痛みが強い時は、階段の昇降を控えたり、エスカレーターを活用するのも一つの手です。
また、階段を使う際には、手すりを利用して負担を分散させましょう。
痛みは基本的に体が『避けてください!』と発するメッセージです。
④ お風呂で温める習慣をつける
冷えは膝の痛みを悪化させる要因になります。
湯船にしっかり浸かることで血流を促し、筋肉や靭帯の柔軟性を高めることができます。
特に、半身浴を取り入れると副交感神経が優位になり、膝のこわばりが和らぎます。
さらに、ある研究では温熱療法を継続することで関節の柔軟性が向上し
慢性的な膝痛が30%以上軽減されたと報告されています。
4. まとめ
膝の痛みは、日々のちょっとした工夫で軽減できます。
整体では、膝だけでなく体全体のバランスを整える施術を行うことで
痛みの根本改善をサポートしています。
膝の痛みでお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください!